【獣医師に聞いた】猫の飲水量の目安は? 特発性膀胱炎とは? / 採尿・治療方法なども

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一般的に「猫はあまり水を飲まない」と聞きます。しかし、我が家の愛猫フェンの場合は、夏になると飲水量が多くなります。その影響か、おしっこも多いときで一日に4~5回。頻尿、膀胱炎……まさか!?

そこで先日、かかりつけの先生に「猫の飲水量の目安」を伺ってきました。そこから派生して「特発性膀胱炎に関する話」も伺うことができました。

飲水量の目安

――猫の飲水量の目安を教えてください。

担当獣医師「猫が水を飲む量の目安は、一日あたり 50cc/kg 。体重 4kg の場合は 200cc。110cc/kg 以上は、明らかに病的な多飲多尿と言えます。ただし飲水量には個体差があります。あまり水を飲まない猫は、膀胱炎などが起こりやすかったりします。尿検査をして出血や結晶があれば、特発性膀胱炎と判断します」

特発性膀胱炎とは

――特発性膀胱炎とは何ですか?

担当獣医師「特発性膀胱炎は、排尿しなくなることが原因で起こります。尿を溜め込んで、濃縮してしまい、尿の中に結晶ができやすくなります。例えば、避妊去勢後の猫は運動量が落ち、太りやすくなることがあります。そのため、あまりトイレに行かなくなったりします。また、あまり水を飲まない猫も、膀胱炎などが起こりやすかったりします。特発性膀胱炎を起こすと、頻尿になることがあります」

採尿方法

――尿検査をする場合は、どのような方法で採尿すればいいですか?

担当獣医師「尿検査をする場合、ご自宅で採尿するか、病院で採尿するかのどちらかになります。ご自宅で採尿する場合は、

  1. トイレから砂を全部取り除く
  2. トイレに新聞紙をパラパラと敷く
  3. 排尿後、トイレの底に尿が溜まる
  4. 尿をスポイトで吸い取り、容器に入れる

・注意点

その日のうちに持ってきてください。尿は1日経ってしまうと雑菌が増えてしまいます。それから常温に置かず、冷蔵保存してください。その方がより正確な検査ができます。

院内で採尿する場合は、穿刺採尿(せんしさいにょう)になります。膀胱穿刺(ぼうこうせんし)とも言います。注射針で直接、膀胱から採尿ことになるため負担があります」

治療方法

――特発性膀胱炎になってしまった場合、どのように治療しますか?

担当獣医師「尿を薄めるようなご飯を試すことになります。例えば、療法食の『phコントロール』。また、総合栄養食でも『phケア』などがあります。phケアは、弱めですが結晶予防になるような成分は含まれているため、特発性膀胱炎の治療にはなります」

おわりに

今回、先生に飲水量の目安をお伺いしたことから、特発性膀胱炎や尿検査の話になりました。

猫が膀胱炎になる原因として、「水分量が少ないこと」や「トイレを我慢する」以外に、「ストレス」も考えられるようです。最悪の場合、命にかかわることも。

ちなみに、アクサ損害保険株式会社のウェブサイトによると、2014年保険金請求の総計6,757件中、請求数が一番多かったのは「膀胱炎」だそうです。

膀胱炎に限らずですが、何事も早期発見、早期治療が大切です。普段から愛猫の尿の状態を確認したり、メモをとっておくと良いかもしれません。なにか気になることがあれば、すぐ病院に相談を。

参考リンク:アクサダイレクト /どうぶつ親子手帳
執筆:Bobo
編集:Wakame