フィラリア症とは? / 「治療」よりも「予防」が大切

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この記事では、蚊を媒介して感染する「フィラリア症」についてお伝えします。

愛猫フェンと暮らす前から “フィラリア” という言葉は知っていました。しかし、知識としては曖昧なもの。調べてみたところ、フィラリア感染は予防できることが分かりました。また、改めてフィラリアの恐ろしさを知りました。

フィラリア症は、感染前に寄生虫駆除薬を投与しておくことで 100%防げる病気です。感染し、発症してしから治療したとしても、治療そのものが猫にとって負担になります。感染させないこと、「予防」することが大事です。

フィラリア(犬糸状虫 – いぬしじょうちゅう)

Adult heartworm ( Dirofilaria immitis ) in a jackal heart.  | Download Scientific Diagram

そうめんのように細長い形状をしています。メスのほうが大きく、体長は約25~30cm、太さは1.5mmほど。オスはの体長は12~20cm、太さは1mmほどです。(参考:犬糸状虫 – Wikipedia

症状

感染してもすぐに発症することはなく、症状が現れるのはフィラリアが成虫になる、3~6ヶ月後だと言われています。発症時は、以下のような症状が出ます。

  • 嘔吐
  • 食欲減退
  • 体重減少
  • 呼吸困難
  • 喘息や、アレルギー気管支炎に似た症状

仮に症状が治まったとしても、死滅した虫が体内で血管につまり、重症化、もしくは突然死することもあるそうです。見た目の症状が軽かったとしても発症した時点で死のリスクは高まります。

症例

鳥取県米子市にある米子動物医療センターは「フィラリア症の症状」について以下の発表をしています。

【症例1】
1週間前より嘔吐,前日からの努力性呼吸を主訴に来院した。初診時の犬糸状虫抗原陰性および各種検査より肺炎と診断し,抗菌剤などの対症療法により改善した。しかしながら第348病日に初診時と同様の症状を呈し,再度犬糸状虫抗原検査を実施したところ陽性を示した。ステロイドを含む対症療法にて状態は改善したが,その約1週間後に突然死した。

【症例2】
他院にて胸水貯留が認められ,心不全として治療を受けていたが改善がないとの主訴で来院した。犬糸状虫抗原陽性,心臓超音波検査において右心房から右心室にかけて犬糸状虫虫体を疑う所見と三尖弁逆流が認められ,大静脈症候群(CS)と診断した。左頸静脈よりストリングブラシを用いて雌成虫3隻を摘出した。術後の経過は良好であり,現在は定期的な検診および犬糸状虫予防を実施している。

引用:[J-STAGEトップ動物臨床医学25 巻 (2016) 4 号] / 【直リンク】PDFダウンロード(2294K)
関連:猫の犬糸状虫症の2例 / 公式:米子動物医療センター

感染源となる蚊の種類

フィラリアは蚊を媒介して感染します。また、日本では 16種類の蚊がフィラリアを媒介すると言われています。

  1. アカイエカ
  2. アカンヤブカ
  3. アシマダラヌマカ
  4. カラツイエカ
  5. カラフトヤブカ
  6. キンイロヤブカ
  7. コガタアカイエカ
  8. シナハマダラカ
  9. チカイエカ
  10. チシマヤブカ
  11. トウゴウヤブカ
  12. ネッタイイエカ
  13. ネッタイシマカ
  14. ヒトスジシマカ
  15. ホッコクヤブカ
  16. ヨツボシイエカ

フィラリアの感染ルートについて、詳しくは「フィラリア(犬糸状虫)の成長過程、感染ルート」ご参照ください。

蚊は一年通して活動している

地域によって異なりますが、「蚊の活動時期は、主に4月~11月頃」と言われています。蚊が活発になる時期は要注意です。関東地方であれば4月~11月頃。沖縄のように温暖な気候であれば、ほぼ通年通して活動することができます。一方、北海道のような寒い地域では、関東や沖縄などよりも蚊の活動期間は短くなると言われています。

「9. チカイエカ」は都市部ほど発生しやすく、地下鉄、ビルの地下、排水溝など水気がある場所に産卵します。少量の水たまりや、捨てられた空き缶の中などもです。また冬場も活動できるため、冬場もフィラリア感染のリスクはあります。(参考:チカイエカ Culex p.molestus FORSKAL | イカリ消毒 害虫と商品の情報サイト

チカイエカのように年間活動する蚊もいます。一年通してフィラリア感染のリスクがあると言えるのではないでしょうか。

治療よりも「予防」が大切

地域によるが、蚊は年間通して活動している。
フィラリアが成虫になってしまうと死のリスクが高まる。
フィラリア症(犬糸状虫症)は薬で予防できる。

我が家ではフェンに、フィラリア症予防のため「レボリューションプラス」を毎月投与しています。

予防することで「あの時やっていれば……」といった後悔や、精神的ストレスも軽減されるでしょう。病気になる前に予防する「予防医療」という考えも必要かもしれません。

参考リンク:
レボリューションプラス | Zoetis JP
レボリューション6% | Zoetis JP
【最新】猫のフィラリア症(犬糸状虫症)~症状・原因から検査・治療・予防法まで寄生虫症を知る | 子猫のへや
チカイエカ Culex p.molestus FORSKAL | イカリ消毒 害虫と商品の情報サイト
犬糸状虫 – Wikipedia
米子動物医療センター
・Wikipedia(ヒトスジシマカ / イエカ

文:Bobo / 編:Wakame

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